美容院~独立開業・起業のポイント~
経営
美容院の独立開業
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- 2015.07.06 -
美容院の起業・独立開業
美容院を起業・独立開業しようとされている方へ、分りやすく見ていきます。
経営には、技術はもとより、その他必要な能力・センスが求められます。
人を雇用し、大規模繁盛店にするためには、むしろ経営センスの方が大切かもしれません。
以下では、ポイントを見ていきます。
美容室の開業資金
美容室の独立開業には、テナントの改装、設備購入、広告宣伝費、スタッフ雇用等が必要になります。
概ね、1,000万円程度を見込んでおいた方が良いでしょう。
このうち、最もコストがかかると思われるのが、テナント改装関連費用です。
ポイントは、
- ①サロンコンセプトの決定
- ②居抜き物件の検討
- ③店舗兼自宅とするか
- ④拡張性(ネイルサロン併設等)の有無
などです。
改装費は、税務上、一時に経費化ができないことが多いものです。
また、建築関連の知識が乏しい場合、思わぬコスト高となってしまうかもしれません。
独立開業時には、将来的ビジネスプランも考慮しつつ、余裕を持った資金計画の策定が必要です。
独立開業時は、個人か法人か
美容院は、個人でも法人でも開業可能です。
事業プランや開業タイミング等にも依りますが、まずは個人事業が良いかもしれません。
なぜなら、消費税の関係で、個人→法人成り、が有利となる場合があるからです。
原則、売上高等が1,000万円/年以下の場合、消費税の納税義務が免除されます。
この判定は、個人事業と法人とで別個行われます。
よって、個人→法人成り、の場合、免税事業者の期間が長くなる可能性があります。
ただし、法人化のタイミング/プラン等については、業績・事業計画等により注意が必要です。
税理士等、専門家からのアドバイスが大切となるでしょう。
独立開業時の出店地はどうやって選ぶか
独立開業時、美容院の出店地は、以下のような基準を参考に検討していきます。
- ①WHO:誰をターゲットにするか
- ②WHAT:何を売るか
- ③WHEN:営業時間帯等はどうするか
- ④HOW:どのようなコンセプトを訴求するか
- ⑤HOWMUCH:いくらで売るか
一等地や駅前だけが良いとは限りません。
地方都市では、車等の利便性の高さも考慮が必要です。
また、周辺に、競合先はどの程度存在するでしょうか。
店舗レイアウトはどうしたいのでしょうか。
男性客もターゲットにしていくのでしょうか。
店舗の内外装から、センス・イメージを演出することで、他社との差別化は可能です。
美容院経営にとって、立地条件は重要な一要素となりますので、慎重な判断を要します。
社員教育が重要な鍵
フリーペーパー等への広告宣伝費の出費は新規獲得に一定の効果があります。
しかし、以下の欠点もあります。
- ①コスト高となる
- ②クーポン・値引き合戦となり易い
新規の獲得は大切です。
しかし、美容院にとって、より重要なのは、固定客の獲得です。
そのためには、顧客満足度/従業員満足度の向上が必要となります。
物品販売業等と異なり、美容院では、顧客に接する従業員のサービスが鍵を握っています。
サービスは技術力だけではありません。
以下のような項目もチェック、指導していく必要があります。
- ①礼儀正しさ
- ②不自然な機械的・マニュアル的対応
- ③美容知識
- ④どんな顧客とでも公平に接する
- ⑤顧客情報(好み、誕生日等)の共有化
社員教育は、経営者がどれだけ社員と接し、コミュニケーションを図れるかがポイントです。
地域によっては、アシスタント、スタイリストも不足傾向にあります。
美容院では、営業終了後の、定期的な飲み会なども、大切な一業務です。
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