ウェディングビジネス/結婚式関連事業の経営

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ウェディングビジネス

婚礼事業

ウェディングビジネス
-概要-

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- 2015.07.06 -

ウェディングビジネスとは

ウェディングビジネスは、結婚式場業をはじめ、様々な関連事業・業種が存在します。
結婚式はその特性上、かける費用も多大となる傾向があります。
また、式の遂行等で必要となる備品等も多様です。 例えば、

  • ・貴金属の購入費用(指輪等)
  • ・式場代
  • ・貸衣装代
  • ・引出物類
  • ・エステ等美容代
  • ・ハネムーン旅行代

などです。
以下では、ウェディングビジネスの業界構造や特性等を見ていきます。

結婚式場の類型

結婚式場には様々な類型が存在します。
代表的なもの、およびその一般的傾向は以下の通りです。

類型 設備 コスト オリジナリティの演出
ホテル
専門式場
レストラン × ×
ハウスウェディング
海外挙式

ホテル型等が主流と思われますが、ハウスウェディングも増加傾向にあるようです。

ホテルの場合、多数のカップルが同時進行で式を挙げることがあります。
一方、ハウスウェディングでは、貸切ゲストハウス等での開催が可能です。
そのため、「自分達だけの式」を演出できることが人気の一因となっています。

また、費用/人員面等で比較的気楽な挙式が可能な、海外挙式も依然人気です。
二人だけの挙式の他、親族・ごく僅かな友人招待、といった形態もあります。

結婚式場のシステム

ホテルや専門式場では、『テナントシステム』といった形態が採用されている場合があります。
イメージとしては、百貨店における各テナントとの関係に似ています。
一例は下記図の通りです。

なお、式場によっては、「持ち込み料」(指定商品等以外の式場への持込)なるコストが発生します。
これは、上記テナントシステムに起因するケースもあるかもしれません。

ウェディング関連事業における成長のカギ

ウェディングビジネス市場成長の一つのカギは、潜在顧客の掘り起こしです。
近年、結婚式を挙げるカップルは、50%程度と言われています。
その背景には、以下のようなものが考えられます。

  • ・挙式コストの高さ
  • ・結婚式に価値を見出せない
  • ・長らく続く不景気感
  • ・少子晩婚化

他方、挙式を迷っていたカップルでも、挙式後は「挙げて良かった」と思う率が高いようです。
今後は、ウェディング業界全体での取組みが、成長のカギとなるかもしれません。

再婚カップル需要の取り込み

再婚の場合、結婚式を挙げないケースも多いようです。
一方、以前と比べ、再婚率は増加の兆しをみせています。
近時、再婚カップルへのアプローチが注目されつつあります。

関連パーティの開催

結婚式は基本的に、一カップル=一回です。
しかし、七五三や銀婚式などのように、定期的に発生するイベントを取り込める余地があります。
なお、近時では、昔結婚式を挙げられなかったカップルからの問い合わせもあるようです。

外国人需要の取り込み

日本人がハワイで結婚式を挙げるように、対外国人向けサービスの展開も考えられます。
例えば、日本での挙式やハネムーン等です。
インターネット等を中心とした複合メディアの活用が期待されます。

男性顧客の取り込み

女性に比べ、男性(花婿)は、結婚式に関心が薄い傾向にあるようです。
今後は、挙式の魅力を如何に男性へ伝え、客単価を上げるかもポイントと言えそうです。
メンズエステ事業等は、更なる市場拡大の余地があるかもしれません。

動画コンテンツの活用

結婚式を挙げてみて、初めてその良さを感じるカップルが多いといわれます。
HP等の広報活動では、利用者の声等の他、動画も交えたプロモーションも効果的です。
さらに、SNS等を組合わせ、若年層へのアプローチやつながりの演出も考えられます。

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