農地中間管理事業の概要
経営
農家になろう!
農地を効率的に確保する
-農地中間管理事業-
経営
- 2015.02.28 -
農地中間管理事業とは
岡山県では、平成26年4月1日より、農地中間管理事業がスタートしています。
この農地中間管理事業とはどんな制度でしょうか。
概略は以下の通りです。
- 目的:次世代への農業引継、集約化、効率化等
- 特徴:下記3点
- ①国等が主体となり、組織的計画/遂行
- ②リース方式により農地転貸
- ③数種の協力金交付制度
農地中間管理事業の沿革
農地経営者の高齢化/後継者不足が進む中、耕作放棄地は増加傾向にありました。
また、地域によっては、複数オーナーによる農地分散/錯綜化の現象もみられます。
そこで、国等が仲介者となって、農地の貸主/借主のマッチングを行います。
これにより、農地の集約・効率化を図ることが主な目的となります。
農地管理の手順・仕組み
農地転貸の主要フローは以下となります。
- ①借主(A)の募集
- ②貸主(B)の募集
- ③農地中間管理機構でのマッチング
- ④農地中間管理機構がBから借受け
- (Bは機構等から賃料を得る)
- ⑤農地中間管理機構からAへ貸付け(リース方式等)
- (Aは機構等へ賃料を払う)
農地の効率化を図るという目的上、A:B=1:複数、となることが想定されます。
これにより、Aは計画的かつ大規模な農地を運営することが可能になります。
一方、Bは従来貸付け困難であった、小さな農地・分散された農地でも貸付ることが可能です。
また、貸付先が国等となるため、安心して貸付けることができます。
農地管理における今後の課題
農地中間管理事業はまだ始まったばかりの制度です。
したがって、以下のような課題も残されています。
- ①固定資産税は貸主(所有者)が負担
- ②経営基盤強化準備金への積立ができない
- ③借主の事務処理コストが大きい
- ④適正賃料の決定方法
特に、④については借手にとって関心があるところではないでしょうか。
農地中間管理事業に関するお問い合わせ先は以下の通りです。
- 岡山県農林漁業担い手育成財団
- 電話:086-226-7423
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